【中日】甲子園の雨は「救いの雨」。櫻井頼之介を救った中止を無駄にせず、明日からの広島戦で示すべき逆襲のグランドデザイン
昨夜の甲子園球場で起きた、最大7点差をひっくり返されての逆転サヨナラ負け。
チーム全体に漂う絶望感と、今季最多となった借金14という重すぎる現実は、そう簡単に拭い去れるものではない。
泥沼の4連敗を阻止すべく迎えた阪神タイガースとの3連戦最終戦、甲子園に降ったのは激しい雨だった。結果は雨天中止。しかし、この中止はドラゴンズにとって、まさに天からの贈り物だった。
ルーキー櫻井頼之介を救った雨。この最悪の流れで全責任を背負わせる酷
正直に言えば、今日の雨はただの中止ではなく、間違いなく「恵みの雨」である。
なぜなら、今日先発予定だったのはルーキーの櫻井頼之介だったからだ。
昨夜のあの歴史的な大敗直後、チームの空気は最悪。その悪い流れをすべて断ち切れという過酷な任務を、実績の少ない若きルーキーに背負わせるのはあまりにも酷な話だ。櫻井を潰しかねないマウンドを回避できただけでも、この雨には大きな価値がある。
明日からの広島3連戦へ。求められるのは「適材適所の選手起用」
この雨天中止で得た「恵みの猶予」を、明日からの広島東洋カープとの3連戦にどう活かすか。ここからが首脳陣の腕の見せ所だ。
まず大前提として、これまでの失敗を猛省し、「適材適所の選手起用」を徹底することが必須条件となる。
調子の良し悪しや対戦成績などの「データ」をしっかりと頭に入れ、ロジカルに選手を配置しなければ、今のセ・リーグを勝ち抜くことは絶対にできない。
打線を引っ張る村松開人と、目を覚ますべき大砲・細川成也
現在、打線は打順変更にも動じず村松開人が孤軍奮闘し、チームを必死に引っ張っている状況だ。
しかし、本来であればその村松の横に並び、クリーンアップとして打線を牽引していなければならない男がいる。細川成也だ。
昨日の試合では大差がついたとみるや早々にベンチに下げられるなど、ベンチの隙に振り回された感もあるが、彼が本来の輝きを取り戻さなければ、チームの得点力不足は根本的に解決しない。
細川の復調なくして、ドラゴンズの大型連勝はあり得ない
細川の完全復調こそが、これからのドラゴンズが浮上するための絶対条件だ。
いくら小刻みにヒットを繋げても、一発で試合の流れを決定づける大砲が沈黙したままでは、相手投手にプレッシャーを与えることはできない。
借金14を返済していくような「大型連勝」を成し遂げるためには、細川が再び恐怖の主砲として復活することが何よりも不可欠なのである。
崩壊した中継ぎ陣の再整備。慎重さと場面を読む力が求められる
そして、最もメスを入れなければならないのが中継ぎ陣の起用だ。
これまでの戦いを振り返れば、中継ぎが踏ん張りきれずに落とした試合があまりにも多すぎる。
その原因は、中継ぎ陣の能力不足だけではない。対戦バッターとの相性を全く考慮していないベンチの選手起用や、パニックに陥ったような選手交代のタイミング、いわゆる「間の悪さ」が引き起こした人災だ。
相性を無視したパニック継投は終わり。牧野憲伸らの正しい抜擢へ
直近の試合でも、対左打率の悪い齊藤綱記を左バッターにぶつけて痛打されたり、本調子ではない清水達也を酷使して同点を許したりと、ベンチのタクトは完全に狂っていた。
中継ぎをマウンドに送る際には、もっと慎重にデータを読み、その場面の重圧やバッターとの相性を冷静に見極める「場面を読む力」が必要だ。
調子が上がらない実績組に固執するのではなく、現在ブルペンで安定感のある牧野憲伸や吉田聖弥をここぞの勝負所で抜擢するなど、状態の良さと相性を最優先したロジカルなブルペン運用へのシフトが、明日からの広島戦では何よりも求められる。
まとめ|まだドラゴンズはやれる。この雨を見直しのキッカケにせよ
昨日の大敗で「もう今年はダメか」と絶望しかけたファンは多い。しかし、この雨天中止によってドラゴンズは最悪の連敗の波を一度止め、頭を冷やす時間を与えられた。
この雨をただの「骨休め」にするのか、それともチームの戦術と起用を見直す「運命のキッカケ」にできるかは、首脳陣のアップデートにかかっている。
魔法の作戦だと思い込んでいるような思考停止のバント策を捨て、データを武器にしたロジカルな野球を取り戻せ。まだドラゴンズはやれる、戦えるのだという強い姿勢を、明日からの広島戦でファンに証明してほしい。

戦えドラゴンズ!!
ミナドラ
中日ドラゴンズを中心に、選手の成績やプレー内容をもとにした考察記事を書いています。 試合結果だけでなく、データや内容からドラゴンズの現在地や今後の可能性を考えるのが好きです。 ドラゴンズファンの方に、野球をより深く楽しんでもらえる記事を発信していきます。