【中日】悔しすぎる延長10回サヨナラ負け…阪神・森下に2発を浴び惜敗。首脳陣の“バント采配”と作戦遂行力に大いなる疑問
交流戦明けから徐々にチーム状態が上向き、逆襲の兆しを見せている中日ドラゴンズ。甲子園球場に乗り込んで迎えた阪神タイガースとの3連戦初戦は、文字通りの大激闘となった。
先発のカイル・マラーが快投を見せ、一時はベテランの意地で勝ち越しに成功したものの、終盤の好機を活かしきれなかったツケが回り、延長10回裏にサヨナラ本塁打を浴びて2-3で惜敗。あと一歩で勝利を掴みかけながらも、勝負どころでの決定力と作戦遂行力の差が暗転を招く、非常に悔しい幕切れとなった。
【試合展開】2死からの電撃スチールで先制!ベテラン阿部の適時打で勝ち越すも、森下に沈む
阪神の絶対的エース・才木浩人とのハイレベルな投げ合いが予想されたこの一戦。先制したのはドラゴンズだった。
2回表:2死からの「足」と石川昂弥の勝負強さ
2回表、2死から6番に入った板山祐太郎がセンター前ヒットで出塁。続く石川昂弥の打席、カウント2-2から板山が意表を突く盗塁を敢行!見事に成功して2死2塁とチャンスを広げると、直後に石川昂がレフト前へ先制のタイムリーヒットを放ち、才木から貴重な1点をもぎ取った。2死から走者を動かし、一振りで仕留めるという、今のドラゴンズの勢いを象徴する見事な先制劇だった。
投げては先発のマラーが150キロを超える力強い直球と鋭い変化球を低めに集め、5回まで阪神打線を無失点に抑え込む素晴らしいピッチングを披露する。しかし6回裏、好投を続けていたマラーだったが、先頭の3番・森下翔太にレフトスタンドへソロ本塁打を浴び、1-1の同点に追いつかれてしまった。
8回表:代打・阿部寿樹の執念の勝ち越し打
試合は終盤へ。8回表、先頭の代打・福永裕基が初球に死球を受けて出塁すると、1番・岡林勇希が送りバントを1球できっちりと決め、1死2塁の好機を演出。ここでベンチは代打の切り札・阿部寿樹を打席に送る。阿部は初球を完璧に捉え、レフト横を破る値千金の勝ち越しタイムリー二塁打!ベテランの意地の一撃で2-1と再びリードを奪った。
8回裏〜延長10回:不運な同点劇と悪夢のサヨナラ
逃げ切りを図りたいドラゴンズだったが、その裏にマウンドへ上がった吉田聖弥が誤算だった。1死から森下を追い込みながらも死球を与えると、動揺からか続く佐藤輝明には四球。大山を打ち取って2死までこじつけたものの、6番・濱田に放たれた打球は、一塁手の後ろへポトリと落ちる不運なタイムリーヒットとなり、2-2の同点に追いつかれてしまう。
試合はそのまま延長戦へもつれ込み、10回裏には守護神・松山晋也を投入。しかし1死から、この日当たっている森下にフォークを完璧に掬い上げられ、レフトスタンドへ飛び込むサヨナラソロ本塁打を被弾。取れるところで追加点を奪えなかったツケを払わされる形で、痛恨の黒星を喫した。
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【采配の疑問】2番・山本泰寛のバント失敗が招いた暗転。形骸化する“小技野球”の限界
この試合のターニングポイントであり、今後のチームの戦い方に大きな警鐘を鳴らしたのが3回表の攻撃だ。
先頭の岡林がツーベースヒットを放ち、無死2塁という絶好の追加点のチャンスを迎えた。首脳陣はこの日、これまでの「攻撃的2番」の形を崩し、小技の効く山本泰寛を2番に配置。バントをいつでも作戦に組み込める意図の布陣を敷いていた。
しかし、肝心の場面で山本はバントを決めることができず、最終的には進塁打すら打てずに空振り三振。チャンスを広げるどころか、一瞬にして相手に流れを渡してしまった。
今回の場面に関して言えば、相手が才木というリーグ屈指の好投手である以上、1点を確実にもぎ取るために「バントを指示する」という選択肢自体は間違いではない。問題なのは、「バントをさせるためにわざわざ2番に置いた選手が、その最も重要な役割を完遂できなかった」という冷酷な事実だ。
あれほどベンチがバントという戦術に固執しているにもかかわらず、本当に1発できっちり決められるだけの練習や準備を徹底させているのだろうか。山本も守備や小技に定評のある選手だが、ここぞの局面でのバント失敗はこれが初めてではない。
才木のような好投手になればなるほど、中盤以降に修正されてからは手が付けられなくなる。だからこそ、この3回表の好機で畳みかけられなかったことが、結果として6回に森下の一発で同点にされ、試合を苦しくした原因のすべてだ。 当たり前の小技を当たり前に決められないのであれば、チームが上位へ上がっていくことなど到底できない。バントすらままならないのであれば、いっそのこと腹をくくり、前カードまでのように板山や鵜飼を2番に据える「超攻撃的野球」に完全にシフトすべきではないだろうか。
【投手陣の収穫と課題】マラーの残留を望むからこそ、勝利という報いを用意せよ
敗戦の中で唯一の光であり、切実な課題となったのがカイル・マラーの投球内容だ。 6回に森下に一発こそ浴びたものの、最少失点で大崩れしないマラーの安定感は今日も抜群だった。このクオリティを来季も継続してくれれば、ドラゴンズの先発ローテーションは間違いなく強固なものになる。
来季の契約延長(残留)を勝ち取るためにも、一刻も早く彼に白星を付け、少しでも「このチームで来年も投げたい」と思ってもらえる環境を作ることがフロントおよび打線の急務だ。素晴らしい好投を見せながらも、打線の援護不足や戦術のミスで勝たせてあげられない現状は、首脳陣としても大いに反省しなければならない。
まとめ|明日こそ「打線の奮起」で才木戦の鬱憤を晴らせ!
サヨナラ負けという最悪の結果にはなったが、板山の盗塁から石川昂のタイムリー、福永の死球から阿部の勝ち越し打など、点のもぎ取り方自体には良い変化も見えている。足りないのは、チャンスを確実なものにする「作戦遂行力」と「決定力」だけだ。
悔しい敗戦を糧に、明日からは再び打線が繋がりを取り戻し、相手投手を早い段階で粉砕する本来の攻撃を見せてほしい。頼むぞ、ドラゴンズ!
竜の未来を、一球たりとも見逃すな!
井上監督のもと、若い大砲たちの覚醒や、球界屈指の先発ローテーションなど、来季のAクラス返り咲きへ向けて熱い戦いを続ける中日ドラゴンズ。
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画面の前でメガホンを握りしめ、今日も明日も、熱い声援を送り続けましょう。がんばれ、ドラゴンズ!

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ミナドラ
中日ドラゴンズを中心に、選手の成績やプレー内容をもとにした考察記事を書いています。 試合結果だけでなく、データや内容からドラゴンズの現在地や今後の可能性を考えるのが好きです。 ドラゴンズファンの方に、野球をより深く楽しんでもらえる記事を発信していきます。