苦しい最下位でも見え始めた光──中日ドラゴンズ逆襲への兆しとは
GWの9連戦を4勝4敗(1試合中止)で終えた 中日ドラゴンズ。
依然として借金は10。順位も最下位と、厳しい状況が続いている。
しかし、そのなかでも少しずつ“上昇の気配”が見え始めているのも事実だ。
まだAクラスへの道のりは険しい。けれど、今のドラゴンズには、これまでとは違うポジティブな要素が確かに存在している。
今回は、ここから浮上していくための“光”となるポイントを考察していきたい。
崩壊状態から改善へ──投手陣に見え始めた安定感
4月当初のドラゴンズは、先発陣が試合を作っても、中継ぎ陣が終盤に崩れる展開が目立っていた。
リリーフ陣が踏ん張れず、接戦を落とす試合も多く、チーム防御率は4点台。リーグでも低迷していた。
しかし、ここ最近は状況が変わりつつある。
新加入の 杉浦稔大 の存在に加え、リリーフ陣全体が徐々に安定感を取り戻してきたことで、チーム防御率は3.54まで改善。リーグ5位まで回復している。
もちろん、まだ絶対的な安心感があるわけではない。
それでも、以前のように「誰が投げても不安」という状態からは確実に脱し始めている。
先発陣は依然として試合を作れている。
そこにリリーフ陣の安定感が加われば、接戦を勝ち切れる試合も増えていくはずだ。
“あと一本”が変われば打線は化ける
打線は今なお得点力不足に苦しんでいる。
ただ、今シーズンは例年と違う変化もある。
それが「ホームラン数」だ。
ドラゴンズは現在、本塁打数21本でリーグ同率4位。
長打不足に悩まされ続けてきた近年を考えると、確実に改善傾向にある。
しかし、その多くが“ソロホームラン”となっている点が課題だ。
ランナーを置いた場面で一本が出るようになれば、得点力は一気に変わってくる。
今のドラゴンズは「あと一本」で流れを変えられる場面が少なくない。
それでも最近は、犠牲フライや内野ゴロの間の得点など、“泥臭い1点”を取れる試合も増えてきた。
派手さはなくても、こうした1点の積み重ねこそ、投手力を武器にするチームには不可欠。
先発陣の強みを最大限に活かすためにも、今後さらに徹底していきたい部分だ。
平田良介配置転換──走塁改革への第一歩か
首脳陣も現状を変えようと、試行錯誤を続けている。
その象徴とも言えるのが、3塁ランナーコーチの配置転換だ。
最近では、これまで3塁コーチを務めていた 平田良介 に代わり、 森越祐人 コーチが3塁ランナーコーチに就任した。
今季は「回してほしい場面で止める」というケースが何度か見られ、平田コーチ自身も判断に迷いが生じているように映る場面があった。
だからこそ、この配置転換はチームにとって一つの転機になる可能性がある。
もちろん、平田コーチには再び3塁コーチャーとして戻ってきてほしい気持ちもある。
ただ、現状では外野守備の底上げや走塁意識の向上という別の形でチームに貢献できる存在でもある。
現役時代から走塁意識の高さに定評があった選手だからこそ、その経験や考え方を若手へ伝えていってほしい。
まだ終わりではない
ここまでのドラゴンズは、チームにとってもファンにとっても苦しいシーズンになっている。
怪我人も多く、思うように戦力が揃わない試合も続いている。
それでも最近は、5得点以上を奪って勝つ試合や、連勝する場面も少しずつ見られるようになってきた。
確実に、“上がり目”は存在している。
まだ5月。
決して諦めるような時期ではない。
最後まで信じて戦ったチームだけが、Aクラス争いに食らいつくことができる。
ここから始まるドラゴンズの逆襲に期待したい。

ドラゴンズの逆襲が今始まる!!
ミナドラ
中日ドラゴンズを中心に、選手の成績やプレー内容をもとにした考察記事を書いています。 試合結果だけでなく、データや内容からドラゴンズの現在地や今後の可能性を考えるのが好きです。 ドラゴンズファンの方に、野球をより深く楽しんでもらえる記事を発信していきます。
