未完の大器・鵜飼航丞|一軍ノーアーチの2年間を越え、2026年に賭ける覚悟

鵜飼航丞──未完の大器はここから花開くか? 2025年の苦戦と2026年の“飛躍予感”

「未完の大器」という言葉は、才能はあるもののまだ完成に至っていない選手に使われる。
中日ドラゴンズの外野手、**鵜飼航丞(うかい こうすけ)**はまさにそうした存在だ。プロ入りから4年が経過した今も、その潜在能力の高さはプロ野球ファンや球団関係者から高く評価されているが、ここ2年の一軍成績では本塁打を記録できず、思うような結果が残せていない。

とはいえ、苦悩のシーズンの裏には明るい兆しもある。2025年はファームで長打力を発揮した場面が目立ち、2026年のキャンプ・練習試合から良いスタートを切れている印象で、巻き返しの予感は確かに存在する。この記事では、まず鵜飼航丞のこれまでの足跡と2025年の成績を振り返り、そこから2026年の展望・課題を丁寧に紡いでいく。


■ 鵜飼航丞のこれまで──潜在能力と評価

鵜飼航丞は1999年5月30日生まれ、愛知県出身。中京大中京高校から駒澤大学を経て、2021年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した外野手だ。183cm・100kgという恵まれた体格を武器に、右の強打者候補として評価されている

プロ1年目から一軍の試合を経験し、59試合で4本塁打を記録。パワーの片鱗を見せたことで、強打者候補としての期待感を高めたが、その後は一軍で結果を残すことができず、足踏みしている状態だ。2022年〜2025年の通算成績は打率.185・本塁打7本という数字にとどまり、一軍で安定した結果が出せない状況が続いている

こうした背景がある一方で、チーム内外では「長打力を含めた素材の良さ」や「伸びしろ」を評価する声も根強い。実際、ある現ドラ候補特集では鵜飼選手の名前が挙がり、右のパワー型打者として再評価の余地がある存在として期待されていることが紹介されている。


■ 2025年シーズン──一軍は苦戦、二軍では成長の片鱗

では2025年シーズンの成績を数字で見てみよう。

一軍成績(2025年)

  • 試合数:30
  • 打席数:53
  • 打数:53
  • 安打:10
  • 打率:.189
  • 本塁打:0
  • 出塁率:.189
  • 長打率:.189
  • OPS:.377
  • 三振:13
  • 四球:0

このように、一軍では 打率.189・本塁打0 と攻撃面で十分な数字を残すことができなかった。特にホームランがゼロに終わったことは、鵜飼選手の長打力という武器が一軍では全く発揮できていない現状を象徴している。

一軍出場では、代打など限られた機会で結果が出ず、一か月を持たず、抹消されるシーンもあった。

二軍での躍動

一方で、二軍では鵜飼の長打力が光るシーンもあった。

2025年6月には二軍戦で5号2ランホームランを放ち、3安打2打点という活躍を見せた。長打力とインコースへの対応力を見せる場面もあり、二軍レベルなら、自慢の長打力を発揮できるだけのポテンシャルがあることを証明した

また同年9月には6号本塁打を放つなど、ファームでは確かな成績を残している。これらのパフォーマンスは、一軍と二軍との間にある“結果の壁”を少しずつ埋めつつあることを感じさせる。


■ 何が課題か──一軍で結果を出し切れない理由

鵜飼航丞の一軍苦戦の最大の課題は、やはり一軍レベルのピッチャーへの対応力だ。

長打力がある素材型の外野手として期待された鵜飼だが、実際には一軍での打席機会が限られる中で、結果を残すだけの安定感が得られていない。
体格に見合うパワーを一軍でも発揮するには、スイングのタイミングや対速球・変化球への対応力向上が不可欠だ。

また、現状の打席数からは出塁率の低さや四球がない点も気になる数字だ。とんでもないボール球を振っている姿を見たファンも少なくないだろう。限られたチャンスで結果を出すためには、打席での“勝負強さ”と“冷静さ”がより求められる。

守備面では、二軍のウエスタンリーグで、外野手として74試合に出場し、ほぼ安定した守備率を残しており、守備面での貢献は評価できる。ダイナミックな守備はないが、大きな失策が少なく、卒なくこなしてくれるのであれば、一軍でも十分通用するだろう。


■ 2026年展望──今こそ“本物の一軍打者へ”

2026年シーズンに向けて、鵜飼航丞にはいくつかの重要なテーマがある。

◎ ① 一軍での継続的な出場と結果

まずは出場機会の確保だ。鵜飼は2025年、一軍で30試合出場しているが、継続的に打席に立ち続け、一軍レベルに慣れることが最大の鍵となる。持ち味の長打力を活かすためにも、出場機会を増やし、状況に応じた対応力を磨く必要がある。

◎ ② 打撃技術のブラッシュアップ

二軍で見せたホームランや当たりの鋭さは確かなものであり、これを一軍でも引き出すには打撃フォームの安定化とカウント球への対応力強化が不可欠だ。特に速球・変化球に対する見極めとスイング精度は引き続き練習を重ねるべきポイントだ。特に変化球への対応には、かなり力を入れてほしい。ここ2年で、四球を一度も取れていないのは、積極性だけが理由ではないはずだ。

◎ ③ 春季キャンプ・練習試合でのアピール

2026年の練習試合では、開幕に向けて多くの選手がアピールの場を得る。ここまで、鵜飼は練習試合でヒットを積み重ねており、ホームランも出ている。これを継続し、一軍での信頼獲得に繋げたい。練習試合での好成績は自身の自信にもつながるだろう。

ファンからは「未完の大器」という声だけでなく、2026年こそ本物の長距離砲として開花するのではないかという期待も高まっている。


◎ ④ オープン戦でも見せる好調の兆し──2026年へつながる現在地

2026年シーズンを前に行われているオープン戦においても、鵜飼航丞は好調を維持している。
練習試合から継続して鋭い打球を放つ場面が多く、結果だけでなく内容面でも「今までとは違う」という印象を残している。

特に目立つのは、
無理に引っ張ろうとせず、センターから逆方向へも強い打球を打てている点だ。
これまで課題とされてきた変化球への対応や、打席内での余裕も感じられ、追い込まれてからの対応力にも成長の跡が見える。

現在、オープン戦で3本の本塁打を放っている。これは、細川と共に12球団トップである。(2026年3月20日現在)

もちろん、オープン戦の成績だけで一軍定着を語ることはできない。
しかし、「キャンプで好調 → オープン戦に入っても状態を落とさない」 という流れは、過去の鵜飼にはあまり見られなかったものだ。

この“好調を維持できている”という事実こそが、
2026年シーズンに向けた最大のポジティブ材料と言えるだろう。


■ まとめ — 壁を越えろ、鵜飼航丞

鵜飼航丞は確かなポテンシャルを持つ一方で、一軍での結果が今ひとつ出ない状況が続く選手だ。2025年の一軍打率.189、本塁打0という数字は厳しいが、二軍での成績や能力は紛れもない実力の証明である。

2026年は、**チャンスと実力が一致する“飛躍の一年”**になる可能性を秘めている。
練習試合での好成績やファームでの長打力は、開花の鍵となるヒントだ。

鵜飼が一軍で長打力を見せられるようになれば、ドラゴンズ打線に厚みが増すのは間違いない。期待されるその飛躍を、ファンは静かに、しかし熱く見守っている。

ミナドラ
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未完の大器今こそ覚醒へ!!

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ミナドラ

中日ドラゴンズを中心に、選手の成績やプレー内容をもとにした考察記事を書いています。 試合結果だけでなく、データや内容からドラゴンズの現在地や今後の可能性を考えるのが好きです。 ドラゴンズファンの方に、野球をより深く楽しんでもらえる記事を発信していきます。

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